
30年間目立たないように開発が続けられていた人工知能システム 42
ストーリー by hylom
人工知能に過度の期待をするのはやめよう 部門より
人工知能に過度の期待をするのはやめよう 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
1984年から30年以上もの間、外部資本に頼らず負債もない状態で、また、研究結果に関する記事も書かない、何かしらの会議に出席することもなく目立たないように開発を続けてきたという人工知能研究機関が存在するそうです(GIGAZINE)。
この企業はCycorpという名前で、これまでは故意に表に出ないように人工知能の研究に取り組んできたそうです。彼らが研究している人工知能プロジェクト「Cyc」は、(どうやら)古めかしいif...then...elseみたいなスタイルで構築された知識ベース方式ではなく、いわゆる子育てに近いそうで、多数の一般的な人間の知識や常識などがデータベース化してあり、それらを元に推論を行うというものだそうです。したがって、Cycの推論では対象となる文章中の余白に何かしらの意味を見いだすような高度さを備えているとのこと。
Cycはすでに小学六年生の数学学習支援に使われているそうです。Cycが数学が分からない小学生のフリをするので、ユーザーはこのCycに小六レベルの数学を教えるとのこと。こうすることによって、Cycは数学を理解するし、小学生の言うことや、どうやって教えるべきか混乱している様子などを分析し、どのようなアクションを取れば小学生の数学学習の助けになるかを考えるということらしいです。
30年前というと、Ops5とかEXSYSとかありましたが、当時、そこへんでハマってた今ではオッサンに成り果てた/.Jerたち、いたらご意見どうぞ。
30年前…人工知能… (スコア:3)
Re: (スコア:0)
それは人工無能なのでは…
Re: (スコア:0)
つまりどこかで抜本的な書き換えをしていない限り人工無能に毛が生えたレベルでしかない可能性が非常に高い
Re:30年前…人工知能… (スコア:2, おもしろおかしい)
それは人工無毛なのでは…
Re: (スコア:0)
また髪の話してる…。
Re: (スコア:0)
「毛が生えたような」という慣用句の毛とは頭髪のことではなく(ry
Re: (スコア:0)
Emmyなつかしいな
他人のEmmyの辞書だけは見てはいけないと言う真理を私に叩き込んだ大いなる教師Emmy様
ボク○○(人名)、xx(いわゆるいかがわしい行為)が好き
とか書いてあるの見えちゃうともうね
#Emmyって特定方向に発展したAnimal系のコードだなぁと
どのような意図か? (スコア:2)
Re: (スコア:0)
それはね、cyc自身がプレス・リリースを出せるようになるのが目標の一つだったからさ!
Re: (スコア:0)
ゆくゆく自我に目覚めたときに児童ポルノ的な問題を生みかねないから。
人工知能に添削してもらえば? (スコア:1)
>…それらを元に推論を行うというものだそうです。したがって、Cycの推論では対象となる文章中の余白に何かしらの意味を見いだすような高度さを備えているとのこと。
元記事にも、そこの因果関係は書かれていないようだし、全く意味がわからないのだけれど。
Re:人工知能に添削してもらえば? (スコア:1)
※このタレコミは人工知能システム Cyc が執筆しました。
Re:人工知能に添削してもらえば? (スコア:1)
まあ因果関係はさておいて、
高度で複雑な思考回路を持っているので、文章を文字通り理解するだけでなく、いわゆる行間を読むことまで行うんだ、
という主張なんでしょうね。
例えば、
「彼は彼女と夕食を共にした。
次の朝、彼女は彼のベッドで朝を迎えた」
という文章を読んだとき、
「あぁ、彼は彼女との喧嘩に敗れてベッドを取られたんだな」という解釈をする能力が…(小学生レベル以下
#それはそれとして、
#「外部資本に頼らず負債もない状態で、また、研究結果に関する記事も書かない、何かしらの会議に出席することもなく目立たないように開発を続けてきた」
#というフレーズにはなんだかねつ造か創作の香りがしてしまうのはたぶん考えすぎかな。
#Cycの実在を疑ってるのとは違います。
Re:人工知能に添削してもらえば? (スコア:1)
「彼」と「猫」であればその解釈で正しいんじゃないかな?
らじゃったのだ
Re: (スコア:0)
それなりに知名度のあるプロジェクトですけどね
Re: (スコア:0)
とりあえずググって「割と有名だけどね」
Re: (スコア:0)
とりあえずCACMで記事は読んだ覚えはありますよ
Re: (スコア:0)
10年くらい前、とあるカンファレンスの招待講演でDoug Lenat氏本人が来てプロジェクトについて喋ってましたね。
そのカンファレンス自体、参加者が200人いたかどうか、程度なので、知る人ぞ知るってやつかもしれませんが。
派手に発表して注目を集めちゃうと見当違いな期待されたり、外の資金を入れると制約が増えたりってのがあるんで、
それを避ける、いわゆる "low profile" ってやつを、記事が妙な秘密主義のように書いてるだけだと思います。
Re: (スコア:0)
「だそうです」「とのこと」が異常に多いのも胡散臭さを助けてますね。
Re: (スコア:0)
なんだ、ドラクエの宿屋の主人くらいのレヴェルってことか。
脳の学習の仕組みの仮説 (スコア:1)
時系列的な入力を受け取って、時系列的な出力を続ける脳。
覚えるべき、好ましいと思われる反応パターンかどうかをどのように弁別しているのだろうか?
1.脳内は常に乱数的に神経細胞が発火したり、入力情報による神経細胞の発火が起こったりしている。
偶然に同時発火した神経細胞間を、仮に接続したり、すでに接続されていればヘッブ強化したりする。
(相関関係から因果関係(反応パターン)を仮定する工程)
化学的な修飾により一時的な仮設接続や仮設強化の目印が付いているのだろう。
2.報酬があったかどうかにより、仮設接続を永続的な接続に格上げするか、接続を解消するかを決める。
(永続的な接続化の極端な例:軸索化)
(より幸せになった状況の反応パターンは記憶・強化し
(成功した状況のときと同じような反応パターンは再現する確率を上げる)、
より不幸になった状況の反応パターンは忘却・弱化する
(失敗した状況のときと同じような反応パターンは再現する確率を下げる))。
報酬(より幸せになった(成功)か、より不幸になった(失敗)かどうか)の基準例:
食欲や性欲や危機からの脱出成功など本能要求を充足できた。
より少ない発火で楽に問題を解決できた。(判断労力の節約)
親や成功者などのまねができた。(社会情報の効率的継承)
新しく仮定した反応パターンを強化するべきか弱化するべきかどうかという報酬情報は、
液性情報を介してかグリア細胞経由で、ぼやかして柔らかく伝えられるのだろう。
成功(幸福化)と失敗(不幸化)の判定水準は、おおむね一定の速度で学習が進むように、
成功(幸福化)と失敗(不幸化)の比率がほぼ一定割合になるように調整される。
(感動の鈍化、欲望の肥大)。※2
3.入力を遮断(睡眠)しても出力がある回路(発振)は低減させる。※3
入力を遮断して、乱数的に自由に神経細胞を発火させたとき、
過剰に発火が集中する(特に新しい)回路は異常なので弱化させる。
できれば、発火が集中し過ぎる部分は、負担を分散させる。
レム睡眠:自然発火頻度の測定工程。
ノンレム睡眠:過剰に発火が集中する回路の弱化・低減工程。
※2の反応パターンの強化・弱化のバランスが弱化に偏り過ぎると鬱病。
※2の反応パターンが強化に偏り過ぎ、かつ、※3の発振回路の低減が失敗すると、全脳発振で癲癇。
※3の発振回路の低減が部分的に失敗すると、部分脳発振で幻覚や妄想など統合失調症。
老化に伴い、学習はされにくくなる。
見方を変えれば、老化で古い反応パターンが目先の経験で書き換えられにくくなったり
消えにくくなったりする利点もある。
学習過程に確率が介在するため、学習の再現性や確実性はない。
低い確率だが、学習に失敗することもあるため、
ある程度、多数の学習者が存在することを前提とした仕組みだ。
Re: (スコア:0)
たこ焼き美味しい、まで読んだ。
群盲評象 (スコア:0)
すごいね。タイトル見た時点でスキップしたよ。
本当に人工知能? (スコア:1)
Cycバージョンアップ直前に開発者の子供が失踪してたり、
Cycがたまに「オニイチャン、アソボ?」とか言い出したりしてませんかね
未来の二つの顔 (スコア:0)
を読んだのが30年ぐらい前かなあ
たしか、作者はコンピューターのセールスエンジニアとして大学回りをしながらネタ集めしてたとか。
Re: (スコア:0)
スペースコロニーが建設できるまでは
高度人工知能の研究は禁止するべきですね。
生き別れの息子を探しに (スコア:0)
で、このcycとやらは実在するんでしょうか?
カネに窮したなり何なりの理由で適当なコトを言ってるようにも見えるんですが。
Re: (スコア:0)
opencycをためしてみてはいかがでしょうか
言語はもちろん (スコア:0)
LISPですよね
Re:言語はもちろん (スコア:3)
ぷ、ぷろろぐ…
Re:言語はもちろん (スコア:1)
Whitespaceに一票
Re:言語はもちろん (スコア:1)
ああ、「文章中の余白に何かしらの意味を見いだす」ってそういう意味か。
単に壁にぶつかっていそう (スコア:0)
30年前の80年代中盤というと
AngluinのMATが1987
ValiantのPACが1984
Baum-Welchやback propagationがそれ以前にも知られていたけど
今日盛んなベイズ学習や統計的なものはまだ芽が出たか出ないか
といったところ。
このシステムはILPベースで作られていると思うのだけれど、
十分なサンプル数と計算時間があればどんな知識も表現できる
のだけれど、やはり計算時間やサンプル数の壁にぶつかって
適当な工夫でごまかしつつ10数年という感じじゃないかな。
正直、長期の努力と根性以外に見るところはなさそう。
Re: (スコア:0)
手作業でちまちまデータベース作っているなら、データ量は線形でしか増加しないだろうから、
ムーアの法則に助けられて、実は壁にぶつからずにここまできているかもw
これ駄目なやつじゃ… (スコア:0)
構想期間が10年の同人ゲームとおなじ臭いがするよ!
Re: (スコア:0)
50年前から始めていたことしか能のないハイパーテキストシステムを思い出しました。
http://it.srad.jp/story/14/06/11/049242/ [srad.jp]
なんか昔TVで見た気がする (スコア:0)
人工知能の研究の紹介で、ホワイトボードの前で誰かが缶(普通のソフトドリンクの缶)をかざしていて、
部屋に集まった人たちが、その「缶」をどう定義するかとか、缶に関する予備知識や関連する事柄を思い思いに挙げていって
それがホワイトボードに書き連ねられていく。
ナレーションが
「このようにして、色々な事柄についての知識を一つ一つ作り、物の意味を理解する人工知能を作ろうとするプロジェクトです」とかなんとか。
NHKだったかなぁ。ずいぶん昔のことなので、あやふやなんだけど。当時
「人手でこの世に存在するあらゆるの物の知識データベースを一つ一つ作っていくとは気の長い話だなぁ。
というか、それで本当に役に立つものが出来上がるのか。基本、真面目な人工無能じゃないの?」
とか思ったものですが。
何年か置きに人工知能関連の話題が盛り上がったりした時に度々思い出して、
その後の物になったという話を聞かないところを見るとつぶれたのかなぁ、やっぱダメだったか、と勝手に思い込んでいたけど、
なんか今このストーリーを読むと、このCycorpという会社がそのTVで紹介されていた会社だったような気がする。
で、「故意に表に出ないように」していたのは何の意味があるんだろうか。TVにまで紹介されていて「表に出ないように」も無いもんだとも思うが。
で、今表に出てきたのは何かブレイクスルーがあったから?それともとうとう資金難?
「Cycが数学が分からない小学生のフリをするので」って、Cycは自然言語を扱えて、
小学生相手にはチューリングテストをパスすることができるってこと?
掛け算の「概念」を理解して、一度も例題として挙げられなかった数字の組み合わせの掛け算を解けるんだろうか?
Re: (スコア:0)
掛け算の順番を入れ替えると不正解になることが理解できなくて頓挫したとか
Re: (スコア:0)
その番組は見てないけど、それが実はおんとろじーという奴ですな。
一時はセマンティックウェブの関連でCyc, KIF, Ontolinguaとか流行りかけたはずなのに。
ロマン (スコア:0)
ある日突然異性人が襲来するも既存の軍事組織では太刀打ちできなかった
しかし!!
人目を忍んで存在していた独自機関がいきなり表舞台に登場して、秘密裏に開発されていた唯一の対抗兵器で・・・
というテンプレ的な物語に似たモノを感じまして、実際の技術だの完成度は関係無しにワクワクします
Re: (スコア:0)
ワールドトリガーとか好きそうですね。
Re: (スコア:0)
人目を忍んでいたかどうかはともかくしぶとく生き残っていたMSXの出番 [amazon.co.jp]ですね。
評価は微妙らしいのでそろそろKindle版を読んでみる。