パスワードを忘れた? アカウント作成
4027262 submission

LinkedInのパスワード・クラッキングから得られた教訓

タレコミ by taraiok
taraiok 曰く、
既報の通り、6日にビジネス向けSNS「LinkedIn」のハッシュ化された状態のパスワードが流出した。これについて同社は9日、公式ブログで最新状況を報告しているが、漏れたのはパスワードのみで、パスワードに対応するメールアドレスは「公開されていない」としている(Internet Watch)。

セキュリティプロバイダ「Qualys」社の研究者「Francois Pesce」氏は、流出した120MBのファイルの解析を行ったところ、ファイルには645万8020個の情報が含まれていた。さらに、オープンソースのパスワードクラックツール「John the Ripper」とパスワードによく利用される4000個の単語を集めたパスワード辞書を組み合わせて、パスワード構造の統計分析を行ったところ、0.1%にあたる55万4404個のパスワードは「linkedin」という単語に関連しているのが分かったという(HELP NET SECURITY本家/.)。

さらに判明したパスワードから、いくつかの母音を削除して、新しいスラングの単語を推測することを繰り返したところ、 linkedinの前に適当な単語を追加したもの、単語の途中に数字などを入れたものなどの規則的なパターンのパスワードが多く含まれていることが分かった。これは、ユーザーが精巧だと思ったパスワードを選んでも、単語と規則に基づいて作っている限り、ツールで解析することが可能であることを明確に示している。

「Francois Pesce」氏は指摘する。例えば、現在のLinkedInのパスワードが「MyPW4Linkedin」である場合、悪意のあるクラッカーなら「MyPW4Facebook」がFacebookのパスワードであると推測するのは簡単だ。今回の件で、パスワードを変更しようとする場合には単純なバリエーションで同じパスワードを使わないようにする注意が必要だろう。
この議論は、 ログインユーザだけとして作成されたが、今となっては 新たにコメントを付けることはできません。
typodupeerror

海軍に入るくらいなら海賊になった方がいい -- Steven Paul Jobs

読み込み中...